『セイギのミカタ』の内容・対象年齢を紹介

『セイギのミカタ』紹介 児童書

人前で話すのが苦手な子に勇気をくれる作品を紹介します。

人前で話そうとすると、どうしても顔が真っ赤になってしまう。
そんな<赤面症>に深く悩んでいる少年が、本作の主人公です。

彼は場のノリでいじられたり、そこから守られるのも嫌で仕方ありません。嫌という気持ちを素直に言えず、顔はどんどん赤くなってしまいます。

そんな不器用な彼が、一体どうやって自分の殻を破っていくのか?
少しずつ、でも確実に変わっていく少年の成長譚『セイギのミカタ』の見どころをご紹介します!

親子でAudibleを楽しもう!

本をおすすめしたい方

  • 友だち関係に不安がある お子さん
  • 勇気が欲しい お子さん

本の難易度

当サイトおすすめ対象年齢(一人読み)4年生~
文字すべての漢字にルビが振られています。
ページ数144ページ
読み聞かせ時間約1時間(人により前後します)
ジャンル児童書(約1割のページに挿絵あり)
キーワード小学4年生 赤面症 いじめ いじり 鳥 
出版社の紹介ページhttps://book.froebel-kan.co.jp/book/detail/9784577048948
おすすめ度★★★★★
子どもウケ★★★★★

本のあらすじ

小学4年生の木下守(まもる)には、大きな悩みがあります。それは、恥ずかしいと顔が真っ赤になってしまう「赤面症」のこと。

そんな守の弱点に気づいたクラスの人気者・大我(たいが)は、「トマトマン」とあだ名をつけ、「トマトになってみろよ」としつこくからかってきます。
見かねたクラスの正義の味方・周一(しゅういち)が、「そういうことを言うのはよくない」と助けに入ってくれますが、実は守にとって、その救いの手すら苦痛でした。

からかわれるのも嫌だけど、誰かに守られて「かわいそうな被害者」になるのはもっと嫌。

プライドとコンプレックスの間で揺れる守は、大我のからかいに対して、自分の口から「嫌だ」と言えるようになるのでしょうか?
不器用な少年が自立の一歩を踏み出す、等身大の成長ストーリーです。

おすすめポイント

人をからかって笑いを取ることは、誰かを傷つけている。

いじられている子のミカタをすることは大切なことだけど、それでより傷つく子もいる。

それぞれ考え方が違うので、人に応じて寄り添うことが大事だと教えてくれます。

少しの勇気で、状況が改善することもある。そのとき声をあげられなくても、話を聞いてもらえるだけで、心が安らぐこともある。

おすすめポイント

この作品は、単なる「いじめ・からかい」の物語にとどまらない、心に深く刺さるメッセージが詰まっています。

  • 「笑い」の裏にある傷つきに気づかされる
    人をからかって笑いを取る行為が、どれほど相手を深く傷つけているのか。クラスの「日常の一コマ」を通して、改めてハッとさせられます。
  • 「よかれと思ってした正義」が相手を追い詰めることも…
    いじられている子を助ける(味方をする)のは大切なことです。しかし、周一のように直球で助けることで、「余計にプライドが傷つく子もいる」という、一歩踏み込んだリアルな葛藤が描かれています。
  • 「その子に応じた寄り添い方」の大切さを学べる
    人それぞれ考え方やプライドの形は違います。正論をぶつけるだけが正義ではなく、相手に合わせた寄り添い方が大事だと教えてくれます。

作者紹介

作者:佐藤 まどか( さとう まどか )さん

東京都出身、イタリア在住。第22回ニッサン童話と絵本のグランプリで童話大賞を受賞した『水色の足ひれ』(BL出版)でデビュー。小学生向けに、以下の作品があります。

低学年向け

中学年向け

  • うちのキチント星人
  • セイギのミカタ
  • コケシちゃん
  • おはなしSDGs 海の豊かさを守ろう ぼくらの青
  • ぼくのネコがロボットになった
  • 暗やみに能面ひっそり

高学年向け

  • アドリブ
  • 「マジックアウト」シリーズ
  • つくられた心
  • 雨の日が好きな人
  • 千年先のあなたへ
  • キミの一歩 イタリア 夢につながるうねうね道
  • アップサイクル! ぼくらの明日のために
  • トーキングドラム
  • 月にトンジル
  • 少女と毒
  • 少年と悪魔

絵:イシヤマ アズサ さん

画家。挿絵を担当された作品に『くいしんぼうのこぶたのグーグー』『ぼくらの一歩30人31脚』『セイギのミカタ』『俳句ステップ!』『給食室のいちにち』などがあります。

中学年向け

  • セイギのミカタ(作:佐藤 まどか)
  • 俳句ステップ!(作:おおぎやなぎ ちか)

高学年向け

  • 「11歳のバースデー」シリーズ(作:井上 林子)
  • 大坂オナラ草紙(作:谷口 雅美)
  • ぼくらの一歩30人31脚(作:いとう みく)

本を読んで、ひとこと

相手の気持ちを考えてから、行動しよう!

以上、『セイギのミカタ』の紹介でした。

声をあげる「少しの勇気」も大切だけど、声をあげられないときは「誰かに話をきいてもらうだけ」でもいい。そんな優しいメッセージが、明日を生きるパワーをくれます。

人間関係のヒントが詰まったおすすめの一冊です!

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