不運な一日が最高の思い出に!『すてきなひとりぼっち』徹底レビュー

『すてきなひとりぼっち』紹介 10分台で読む幼年童話

約10分で読む、心温まる幼年童話を紹介します。

友だちを作るのが苦手で、ひとりで過ごすことが多い子どもっていますよね。かつての私も、その一人でした。

今回ご紹介する『すてきなひとりぼっち』は、そんな少年の「運の悪い一日」が、ひとの優しさに触れて「あたたかい一日」へと変わっていく姿を描いた作品です。

読んだ後、心の奥からほっこりと温かい気持ちになれますよ。

二児のシンママ、ナノハです。
月 100冊 以上×10年以上の読み聞かせ経験あり。
小学生向けの本・Audible作品を発信中。

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親子の会話がもっと弾む!おすすめの Audible 作品

本をおすすめしたい方

  • ひとり時間が好きな お子さん
  • 優しい気持ちになりたい おやごさん

本の難易度

当サイトおすすめの対象年齢1年生~
ふりがなすべての漢字にルビが振られています。
文字の大きさ約3.5㎜( 小さい文字も使われてます。)
ページ数55ページ
読み聞かせ時間約10分(人により前後します)
ジャンル幼年童話(すべてのページに挿絵あり))
キーワードひとりぼっち 商店街 カメ
出版社の紹介ページhttps://norashoten.co.jp/book_detail/%E3%81%99%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%BC%E3%81%A3%E3%81%A1/
おすすめ度★★★★★

あらすじ

主人公の一平は、友だち作りがちょっと苦手な男の子。いつもひとりで過ごしがちです。

ある雨の日、一平を次々と不運が襲います。転んでどろんこになり、家についたらお母さんは留守。鍵がなくて家にも入れません。お母さんを迎えに行こうと歩き出しますが、道端で拾ったカメに気を取られているうちに、気づけば見知らぬ場所で迷子になってしまいます。

心細さと不安でいっぱいの一平。そんな彼の「運の悪い一日」をあたたかく包み込んでくれたのは、商店街の人々でした。

一平は無事にお母さんと再会できるのでしょうか?そして、彼が出会った「すてきな」出来事とは――?

おすすめポイント

小学校低学年のお子さん、そして見守る親御さんにこの本を全力でおすすめしたい理由は、3つの「温かさ」にあります。

「ひとりぼっち」を優しく全肯定してくれる
「友だちは多いほうがいい」と言われがちですが、それが苦手な子もいます。この本はひとりぼっちを否定せず、「すてきなひとりぼっちもあるんだよ」と教えてくれます。学校生活で少し疲れ気味のお子さんの心にも、そっと寄り添ってくれるはずです。

商店街の人々の、おせっかいなほどの温かさ
作中で描かれる、ちょっとおせっかいな商店街の人々との交流には、どこか懐かしい人の温もりがあふれています。読んでいるだけで、「世界はこんなに優しい場所なんだ」と安心感をもらえます。

心が洗われる、ラストの美しいイラスト
最後に描かれている「夜明けの空」のイラストが本当に素敵で、張り詰めていた心がじんわりと癒やされていくのを感じます。

「うちの子、ひとりでいて大丈夫かな?」とちょっぴり不安になったときこそ、ぜひ親子で読んで、ほっこり温かい気持ちになってみてください。

作者紹介

作者:なかがわ ちひろ さん

1958年生まれ。東京藝術大学卒業。子どもの本を中心に翻訳家として活躍するとともに作家・画家として絵本や童話作品を数多く手がけています。『どうぶつがすき』で日本絵本賞翻訳絵本賞、『天使のかいかた』で日本絵本賞読者賞、『かりんちゃんと十五人のおひなさま』で野間児童文芸賞を受賞。

わが家では、挿絵を担当されている「おたすけこびと」シリーズが人気でした。小学年向けに以下の作品があります。

低学年向け

  • 天使のかいかた
  • 「やまの動物病院」シリーズ
  • もしかしてキセキ
  • すてきなひとりぼっち
  • ちょっとだけ ともだち
  • カッパのぬけがら
  • かりんちゃんと十五人のおひなさま
  • ハンカチともだち

中学年向け

  • オバケのことならまかせなさい!
  • おまじないつかい
  • ぼくにはしっぽがあったらしい
  • 小さな王さまとかっこわるい竜
  • 「まほろ姫」シリーズ

本を読んで、ひとこと

「ひとりぼっち」は悪いことじゃない

以上、『すてきなひとりぼっち』の紹介でした。

「友だち、たくさんできるといいね」
そんな言葉が、ときにお子さんや親御さんにとって、小さなお荷物になってしまうこともあります。

だからこそ、ひとりぼっちを優しく包み込み、肯定してくれる『すてきなひとりぼっち』のような物語が、今を生きる子どもたちには必要なのかもしれません。

ちょっと不器用な一平くんと、商店街の人々が織りなす温かい奇跡。
今夜の読み聞かせや、初めてのひとり読みの1冊に、ぜひ選んでみませんか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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