【子どもだけのVR世界の話】キッズバース アドベンチャー

『キッズバース アドベンチャー』紹介 児童書

こんにちは、読み聞かせ大好き ナノハ(@nanoha630)です。

この記事を書いた人
大阪在住の専業主婦。子どもは2013年生まれ男子・2016年生まれ男子。長男が1歳のときから月100冊以上の絵本・児童書の読み聞かせを行う。現在も次男に読み聞かせ続行中。2023年10月からaudibleで聴く読書をしている。月20冊以上読破。

VRゲームを知っていますか? VRゲームは、大きなゴーグルをかけて専用のコントローラーを持って動くと、ゲームの主人公も動く仕組みになっている バーチャル空間で3D体験を楽しめるゲームのことです。

今回は、亡くなったお父さんが開発したVR仮想空間『キッズバース』で、友だちと力を合わせて冒険をするおはなし『キッズバース アドベンチャー』を紹介します。

本をおすすめしたい方

  • ゲームが好きな お子さん
  • 友だち関係を作るのが苦手な お子さん

本の難易度

当サイトおすすめの対象年齢(読み聞かせ)2年生くらい~
(一人読み)4年生くらい~
文字の種類ひらがな・カタカナ・漢字(簡単な漢字にはルビが振られていません。)
文字のサイズ約3mm
ページ数136ページ
ジャンル児童書
キーワードVR 家族 不登校 シングルファミリー
出版社の紹介ページ(ためし読みできます)https://www.shinko-keirin.co.jp/bunken/book/9784580826212/
おすすめ度★★★★★
子どもウケ★★★★★

あらすじ

世界中の子どもに人気の『キッズバース』は、インターネットの中にあるバーチャルリアリティワールド。開発したのは、小学4年生の空人そらとくんと小学6年生の風香ふうかちゃんの亡くなったお父さんです。

お父さんが寝る間も惜しんで開発し、病気でなくなってしまったことから、お母さんは『キッズーバース』を憎んでいるので、『キッズバース』について家で口にすることはできませんでした。

そんな空人くんと風香ちゃんのもとに、亡くなったお父さんからメールが届きました。〈明日から夏休みだね。旅行の代わりに、すごい冒険を用意したよ。6つのアイテムを集め、かくされた宝物を見つけて欲しい。冒険の入り口は『旅立ちのカバン』の中にある〉というメッセージが届きました。『旅立ちのカバン』の中を確認すると、キッズバースのVRセットでした。空人くんは、悩んだ末 お母さん・お姉ちゃんに内緒で冒険に挑戦することに決めました。

どんな冒険が待っているのでしょうか?

子どもの反応

子どもだけで自由に過ごすことができるVR空間を想像して、楽しそうに読んでいました。

学年を問わず 日本中の人とつながれて、いろんなことに挑戦できて、毎日楽しいだろうな。こんな世界に行ってみたいな。『キッズバース』に行ったら たくさん旅行したいな、と言っていましたよ。

親としては、9時半には自動的にログアウトさせられて、子どもしかいない世界なので安心できますね。でも、こんなに楽しい世界じゃ、VR空間にはまって、現実世界に戻れないのでは?と不安も大きいかもしれません。

作者紹介

作:桐谷 直(きりたに なお)さん

新潟県出身。作品に「願いを叶える雑貨店黄金堂」シリーズ、「天才⁉ 木村のヤバすぎる発明』『探偵 vs 怪盗 謎解き推理バトル」シリーズ、『キッズバースアドベンチャー』などがあります。

絵:雛川 まつり(ひかわ まつり)さん

イラストレーター。挿絵作品に、以下のものがあります。

中学年向け

  • おはなしSDGs 産業と技術革新の基盤をつくろう おいしいごはんとあまいコーヒー(作:片川 優子)
  • 「すずのまたたびデイズ」シリーズ (作:井上 亜樹子)

高学年向け

  • クルミ先生とまちがえたくないわたし 藤島クリニック再生計画(作:令丈 ヒロ子)

VRを題材にした本

VR世界に母親のアカウントでログインした小学5年生の少女が、事件に巻き込まれてVR 世界を守るべく奔走するおはなしです。

心に残った文

現実はとても大切なものだ。そこには本当の自分がいて、かけがえのない命がある。

メタバースは形をともなわない空想の世界だ。だけど、ゆめや希望、愛情にだって形はない。決まった形がないからこそ、大きく育てることができるもの。ぼくは、どちらも大切にしたいと思うんだ。

本を読んで、ひとこと

現実世界ではなくても、心のよりどころがあれば、幸せになれる

以上、『キッズバース アドベンチャー』の紹介でした。

少しでも参考になれば嬉しいです。

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