【15分で読む 仕事のおはなし】新聞記者は、せいぎの味方?

『新聞記者は、せいぎの味方?』紹介 10分台で読む幼年童話

こんにちは、読み聞かせ大好き ナノハ(@nanoha630)です。

この記事を書いた人
大阪在住の専業主婦。子どもは2013年生まれ男子・2016年生まれ男子。子どもが1歳のときから月100冊以上の絵本・児童書の読み聞かせを行う。現在も読み聞かせ続行中。2023年10月からaudibleで聴く読書をしている。月20冊以上読破。

新聞を購読していますか? 私は、全く読んでいません。テレビ断ちをして、より社会と離れています。子どもに誇れるように、毎日5分、タイトルだけでも読むことを習慣化したいです。できるかな?

今回は、新聞記者の父親にもつ少年と、新聞記者になりたい少年が本音でマスコミの是非を考えるおはなし『新聞記者は、せいぎの味方?』を紹介します。

本をおすすめしたい方

  • 新聞記者に興味がある お子さん
  • 正義とは何か、知りたい お子さん
  • 新聞の書き方を知りたい お子さん
  • 将来の夢を考えたい お子さん

本の難易度

当サイトおすすめの対象年齢(読み聞かせ)年長さんくらい~
(一人読み)1年生くらい~
文字ひらがな・カタカナ・漢字(漢数字以外、ルビが振られています。)
文字の大きさ約4㎜
ページ数80ページ
読み聞かせ時間約15分(ゆっくり音読した時間です。人により前後します)
ジャンル幼年童話(すべてのページに挿絵あり)
キーワード学校 新聞 小学3年生 いじめ マスコミ
出版社の紹介ページhttps://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000190629
おすすめ度★★★★★
子どもウケ★★★★☆

あらすじ

誠くんのお父さんは新聞記者です。まこと君は、ニュース番組で泣いているおじさんに質問し続けるマスコミの姿を見てから、新聞記者も含めマスコミに不信感をいだいていました。

同じクラスの徳永君の、「ぼくのゆめは、新聞記者です。将来、真実をつたえる正義のための仕事をしたいと思います。」という発表にも、賞賛できずにいました。

まこと君のお父さんが新聞記者と知った徳永君から、一緒に新聞を作って欲しい、新聞記者のお父さんにアドバイスをもらって欲しいと頼まれます。誠君は徳永君に自分の気持ちを伝えます。

新聞は正義の味方か、悪者なのか?二人は答えをだすことができるのでしょうか?

おすすめポイント

「おしごと」シリーズでは、本を読むことでいろんな職業を疑似体験し、新しい視点を見つけることができます。

今回のテーマは「正義とは何か?」です。新聞記者を含め、マス・メディアは、取材をして「客観的な事実を伝える仕事」です。しかし、人を相手とする仕事である以上、傷つけてしまうこともあります。取材することで、被害者をより窮地におとしめる可能性もあります。

人々の「知りたい」を叶えるために、傷つくことがいる人を知ることを知ることが大切ですね。

巻末には、どんな人が新聞記者に向いているか、教えてくれます。

感想文を書くなら

  • 新聞記者はどんなところにも行き、自分の削って人々に真実を伝える「正義の味方」だと思っていましたが、それによって傷つく人もいることを知りました。
  • 自分の生活を犠牲にしたり、誹謗中傷を受けながらも、人々にいろんなニュースを知らせてくれる新聞記者さんに感謝したいです。

作者紹介

作者:みうら かれん さん

1993年 1月11日生まれ。兵庫県芦屋市出身。大阪芸術大学文芸学科卒業。在学中の2011年に『夜明けの落語』で第52回講談社児童文学新人賞佳作を受賞し、デビュー。

高学年向け 作品

  • 夜明けの落語
  • なんちゃってヒーロー
  • おなやみ相談部
  • 「チア☆ダン ROCKETS」シリーズ(共著)

宮尾 和孝(みやお かずたか)さん

1978年東京都生まれ。イラストレーター。

低学年向け

  • いなくなった女の子をさがせ! けいさつけんアンズのじけんぼ(作:鈴木 博房)

中学年向け

  • リレー選手になりたい(作:新井 けいこ)
  • 不思議屋敷の転校生(作:藤重 ヒカル)

高学年向け

  • 崖の下の魔法使い(作:吉野 万理子)
  • こずえと申す(作:吉田道子)

心に残った文

お母さんの言葉。

記者はべつに正義の味方じゃない。事件や災害、悲しい出来事も取材して、記事にして。それでお金をもらって、生活している。記者とその家族の生活が、だれかの悲しみのうえにあることを、忘れちゃいけないと思う。

お父さんの言葉。

マスコミの言葉は、とても大きな力をもっている。ぼくたちの言葉は、上手に使えば、たくさんの人に大切なことを伝えられる。だけど、使い方を間違えると、人をとても深く傷つけることにもなる。(中略)

たくさんの人の喜びや悲しみ、誰かの強い気持ちが、ぼくたちのインクになる。この仕事は、出会いを重ねる仕事だ。その出会いのすべてが、パパの宝物だよ。

シリーズ一覧

『おしごとのおはなし』シリーズは20冊刊行されています。

保護者の方に読んでほしい本

映画化もされましたね。新聞記者の実態を垣間見ることができる作品です。

以上、『新聞記者は、せいぎの味方?』の紹介でした。

少しでも参考になれば嬉しいです。

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