高学年~おすすめ小説『むこう岸』のあらすじ・対象年齢を紹介

『むこう岸』紹介 小説

こんにちは、読み聞かせ大好き ナノハです。

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・大阪在住のシングルマザー(2025年離婚)
・二児の母(2013年生 男・2016年生 男)
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高学年~おすすめの小説を紹介します。

普段は気づかないけど、隠れた貧富の差は確実に存在しています。子どもたちにも、影響を受けています。パートシングルマザーの私も例外ではありません。養育費をもらえなくなれば、たちまち底辺です。

今回は、第59回日本児童文学者協会賞受賞作品。貧困ジャーナリズム大賞2019特別賞受賞作品。2024年5月にNHKで実写ドラマ化され話題で、『むこう岸』を紹介します。

生活保護家庭でヤングケアラーの少女と、金銭的には恵まれているが受験を強要され自由のない少年の交流を描いた作品です。どちらが幸せなのか、打開策はないのか、考えさせられる作品です。高学年の読書感想文にもピッタリです。

『むこう岸』はAudible で聴くことができます。

生活保護を受けることが出来ず亡くなってしまったことをきっかけでおこった殺人事件が題材の本です。生活保護のリアルがわかります。

本をおすすめしたい方

  • 親子関係に悩んでいる お子さん
  • 貧富の差について知りたい お子さん
  • シングルマザーの物語を読みたい お子さん
  • 社会の実情を伝えたい おやごさん

本の難易度

当サイトおすすめの対象年齢6年生~
ページ数258ページ
Audible 再生時間6時間20分
ジャンル小説
キーワードシングルファミリー 経済格差 高校受験 生活保護
出版社の紹介ページhttps://www.kodansha.co.jp/book/products/0000317979
おすすめ度★★★★★

本のあらすじ

父親が医者で、必死の受験勉強の末、有名進学校である「蒼洋中学」に合格するが、周りの生徒の圧倒的な能力をみせつけられ、中三のときに退学を提案され公立高校に転校を余儀なくされた〈山之内和真〉。

小五のときパパを事故で失ったうえ、パパの死後母のおなかに新しい命が宿っていることがわかり、体調が悪く精神的に安定しない母と、病気がちな妹と三人、生活保護を受けて暮らしている〈佐野樹希〉。

交わるはずのなかった二人が、ふとしたきっかけで『カフェ・居場所』で一緒に過ごすことになります。苦手意識をもちながらも、相手の家庭環境・自由のない暮らしを知り、少しずつ分かりあっていきます。

二人は今の環境から未来の希望を見出すことができるのでしょうか?

おすすめポイント

生活保護生活の実態を知ることができます。同じ年代の子どもたちが、希望をなくして暮らしています。生活保護に対する偏見を減らし、正しい知識をつけて、誰かを救おうとすることの大切さを教えてくれます。

作者:安田 夏菜( やすだ かな)さん

兵庫県西宮市生まれ。大阪教育大学卒業。『あしたも、さんかく』で第54回講談社児童文学新人賞に佳作入選(出版にあたり『あしたも、さんかく 毎日が落語日和』と改題)。第5回上方落語台本募集で入賞した創作落語が、天満天神繁昌亭にて口演される。『むこう岸』で第59回日本児童文学者協会賞、貧困ジャーナリズム大賞2019特別賞を受賞。小学生向け作品に、以下のものがあります。

低学年向け作品

  • なんでやねーん!
  • ケロニャンヌ

中学年向け作品

  • あの日とおなじ空
  • くじらじゃくし

高学年向け作品

  • セカイを科学せよ!
  • おはなしSDGs 貧困をなくそう みんなはアイスをなめている
  • レイさんといた夏
  • アナタノキモチ
  • 6days 遭難者たち
  • おれたちはギロンする(2025年11月発売予定)
  • お元気部屋へようこそ(2025年11月発売予定)

心に残ったことば

『君はほどこしをうけているんじゃない。社会から投資をされているんだよ。』

生活保護を受けているうえ、無料でヘルパーさんを頼むことに対して躊躇する樹希に向かって、元ケースワーカーで現在学者をしている友人のおじさんが言ったことばです。

この本を読んで、ひとこと

正しい知識をつけて、社会の問題への偏見をなくそう。

以上、『むこう岸』の紹介でした。

少しでも参考になれば嬉しいです。

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