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こんにちは、読み聞かせ大好き ナノハです。
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・大阪在住のシングルマザー(2025年離婚)
・二児の母(2013年生 男・2016年生 男)
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高学年~おすすめの小説を紹介します。
人は自分とは違うと無意識に区別・差別をすることがあります。
区別に悩み、ひっそりと中学校生活を過ごそうとする 日本人とロシア人のハーフの男子中学生〈藤堂ミハイル〉のいる中学校に、虫が大好きでマイペースに自分を貫く アメリカ人と日本人の女子中学生〈山口アビゲイル葉奈〉が出会い、少しずつ成長していく作品です。
前向きで意見をはっきり言い、同級生の冷たい視線にも負けない〈山口アビゲイル葉奈〉が魅力的ですよ。
『世界を科学せよ』はAudible で聴くことができます。
子どもにもっと読書を楽しんで欲しい方には、
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本をおすすめしたい方
- 部活についての本を読みたい お子さん
- 学校生活に悩んでいる お子さん
- 目に見えない差別について知って欲しい おやごさん
本の難易度
| 当サイトおすすめの対象年齢 | 6年生~ |
| ページ数 | 242ページ |
| Audible 再生時間 | 5時間24分 |
| ジャンル | 小説 |
| キーワード | ハーフ 植物 パソコン 虫 部活 |
| 出版社の紹介ページ | https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000354816 |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
本のあらすじ
中学2年生の藤堂ミハイルは、ロシア人のハーフで子どもの頃から「天使のようにかわいい」と言われ、区別されて生きてきました。女子には人気がありましたが 男子からは反感を買い、トラブルを起こしてからは自分を殺して過ごしてきました。部活は科学部の電脳班に入り、パソコンでタイピングをしたり、だらだらと過ごしていました。
そんな藤堂ミハイルのクラスに、モコモコとしたカーリーヘアで肌はミルクの入ったコーヒー色の転校生がやってきました。名前は山口アビゲイル葉奈。アメリカ人とのハーフですが 日本生まれの日本育ちで、日本語しか話せないといいます。虫がオタク的に大好きで、科学部の中に生物班を作って活動することになりました。
虫が苦手で敵対する生徒たちですが、葉奈の熱意と幸せそうな姿を見て 電脳班の生徒たちは協力するようになります。しかし、ぼうふらの飼育中ネットが取れ、蚊が教室中を飛び回るというトラブルに見舞われてから、気配が一新。教頭先生に、「生物部の活動停止」を言い渡され、生物班の活動存続をかけ、学校に「科学的な取り組みの成果」を示さなければならないことになってしまいました。
科学部の生徒たちは、生物班を存続させることができるのでしょうか?
おすすめポイント
一般的に憧れの対象である「ハーフ」の子どもたちが受ける区別・差別の実態がわかります。今の小学校は、昔よりも国際的で 分け隔てなく指導されているように見えるのですが、本人たちは小さな区別や差別の積み重ねに傷ついているのかもしれません。
それにも負けず自分を貫く〈山口アビゲイル葉奈〉。それに影響を受け自分を見つめ直し、成長していく〈藤堂ミハイル〉。〈山口アビゲイル葉奈〉の熱意に感銘を受けて一緒に活動していく仲間たち。
カミキリムシ、カナヘビ、ワラジムシ、ハエトリグモ・ボウフラ・ミジンコなど、虫の生態の勉強になる楽しい作品です。
作者:安田 夏菜( やすだ かな)さん
兵庫県西宮市生まれ。大阪教育大学卒業。『あしたも、さんかく』で第54回講談社児童文学新人賞に佳作入選(出版にあたり『あしたも、さんかく 毎日が落語日和』と改題)。第5回上方落語台本募集で入賞した創作落語が、天満天神繁昌亭にて口演される。『むこう岸』で第59回日本児童文学者協会賞、貧困ジャーナリズム大賞2019特別賞を受賞。小学生向け作品に、以下のものがあります。
低学年向け作品
- なんでやねーん!
- ケロニャンヌ
中学年向け作品
- あの日とおなじ空
- くじらじゃくし
高学年向け作品
- セカイを科学せよ!
- おはなしSDGs 貧困をなくそう みんなはアイスをなめている
- レイさんといた夏
- アナタノキモチ
- 6days 遭難者たち
- おれたちはギロンする(2025年11月発売予定)
- お元気部屋へようこそ(2025年11月発売予定)
心に残ったことば
世界には200ほどの国しかないのに戦争をしている。クラスにも、たった30人しかいないのにいがみ合っている。だけど、人間の細胞は37億個もあって、みんな自分のために力を合わせている。
この本を読んで、ひとこと
偏見をなくして、目に見えない区別・差別をなくそう!
以上、『セカイを科学せよ!』の紹介でした。
少しでも参考になれば嬉しいです。
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