【小学6年生が主人公の本】さよなら、田中さん

『さよなら、田中さん』紹介 小説

こんにちは、ナノハです。

\ この記事を書いたのは! /

・大阪在住のシンママ(2025年に離婚)
→ 専業主婦からシングルマザーになりました
・二児の母(2013年生 男・2016年生 男)
・10年以上 月 100冊 以上の読み聞かせ

高学年~おすすめの小説を紹介します。

小学館が主催する「12歳の文学賞」史上初3年連続大賞受賞の14歳スーパー中学生作家 鈴木 るりかさんの作品です。シングルマザーの母と二人暮らしする小学6年生の、貧困ながらも幸せに暮らす田中花実のおはなしです。Audible で6時間16分と長編ですが、5話編成なので小説に進むきっかけになるのではないでしょうか?貧困・中学受験・いじめ・経済格差など、いろんな要素が詰まった作品です。

『さよなら、田中さん』はAudibleで聴くことができます。

本をおすすめしたい方

  • 友だちとの関係に悩んでいる お子さん
  • シングルマザーの物語を読みたい お子さん
  • 優しい物語を探している おやごさん

本の難易度

当サイトおすすめの対象年齢6年生~
ページ数258ページ
Audible 再生時間6時間16分
ジャンル小説
キーワードシングルファミリー 経済格差 中学受験
構成5話(①いつかどこかで ②花も実もある ③Dランドは遠い ④銀杏拾い ⑤さよなら、田中さん)
出版社の紹介ページhttps://www.shogakukan.co.jp/books/09386484
インタビュー記事https://hugkum.sho.jp/627274
おすすめ度★★★★★

本のあらすじ

主人公は小学6年生の田中花実。施設で育ち、中卒でお金はないけど 底なしに明るく食い意地がすごい母親と、貧乏だけど幸せにたくましく生きています。

第1話「いつかどこかで」

ある日、学校の近くで不審者情報がでました。そんな中、男の人に声を掛けられます。隣のクラスの女の子のお父さんで、「お父さんが会いたいと言っている」と伝えて欲しいとお願いされました。なぜか友だち・友だちのお父さん・花実の三人で会うことになって…

一緒にレストランに行って、悩みながらも母親の格言を思い出して食べたいモノを注文する姿がたくましいです。食べ物に関するお母さんの格言が笑えます。

第2話「花も実もある」

お母さんのお見合い話がでました。お母さんは乗り気ではありませんが、実際会ってみるといい雰囲気。なのにお断りされてしまいました。相手はスーパーの経営者。スーパーに相手に会いに行って、「私はいつかいなくなります。」と伝えてお母さんとの結婚を考え直して欲しいと伝えますが…

お母さんのことを思いやる花実の姿にホロっときます。「花実ちゃんがいるから、お母さんは頑張れるんだよ」と伝える大家さんとの関係も素敵です。

第3話「Dランドは遠い」

ひょんなことから、仲良しの友だちがDランドに一緒に行くことを知ってしまいました。友だちに尋ねると気まずい雰囲気に。思わず「一緒に行く」と伝えてしまいますが、お金がかかるのでお母さんに言えません。

花実はどうやってお金を得るのでしょうか?Dランドに行くことができるのでしょうか?

第4話「銀杏拾い」

田中親子は節約のため本気で銀杏拾いをします。神社に出禁になってしまうほどです。ある日、穴場で銀杏拾いをしていると、七五三のお参りに来たクラスメートに会いました。お母さんはなんとか七五三祝いをしてあげようとします。

お母さんのサプライズは成功するでしょうか?

第5話「さよなら、田中さん」

主人公は田中花実の同級生の三上くん。学校では冴えない日々を送り、家では中学受験のプレッシャーで押し殺されそうでした。そんな中、優しい花実との時間が唯一の楽しみでした。中学受験、たくさんの学校を受けましたが、すべて不合格。お母さんは怒り狂い、親元から離れた寮のある中学校を勝手に決めてしまいました。

三上くんは、遠くの中学校に行ってしまうのでしょうか?お母さんとの関係は修復できるのでしょうか?

おすすめポイント

施設で育ち、中卒でお金はないけど 底なしに明るく食い意地がすごい母親と、貧乏だけど幸せにたくましく生きる、小学6年生の田中花実のおはなしです。仲のいい友だちは中学受験の真っ只中。話が合わないこともあるけど、前向きに生きています。

小さな幸せを喜び、周りに飲み込まれない姿に勇気をもらいますよ。

中学生の表現とは信じられない作品です。

作者:鈴木 るりか( すずき るりか )さん

2003年東京生まれ。小学館が主催する「12歳の文学賞」史上初3年連続大賞受賞。現在早稲田大学社会科学部在籍。以下の作品が刊行されています。

田中さんシリーズ

ノンシリーズ

本を読んで、ひとこと

小さな幸せを大切にしよう!

以上、『さよなら、田中さん』の紹介でした。

少しでも参考になれば嬉しいです。

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