【育児書紹介】麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること(工藤 勇一)

【育児書紹介】子どもが生きる力をつけるために親ができること Uncategorized

こんにちは、ナノハです。大阪で小学生男子2人の子育て中です。

子育ては正解が分からず、毎日試行錯誤を繰り返しですよね。

育児書を読むと 「分かってるけど、できへんねん…」 と落ち込んでしまうことはありませんか?

私は初心に戻るために定期的に育児書を読みますが、しょっちゅう落ち込んだり反省したりしています。

よくある育児書とは違い、人間味があって実生活に活かせる子育て本を紹介します。

宿題、定期テスト廃止、固定担任制も撤廃など、数々の学校改革で注目を集める千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長の本です。

子どもを一人の「人」として尊重し、将来自分の足で生きていける「自律心」を養うために親ができることが37項目にわたって紹介されています。

子どもをありのまま受け入れることの大切さ、見守ることの大切さについても書かれていますが、一般的に「悪」と言われることに対しての対処方法が参考になります。

  • 嘘をついてはいけない
    → 優しい嘘もある
  • 汚い言葉は使ってはいけない
    → 汚い言葉から学ぶこともあるかもしれない
  • みんな仲良くしなければならない
    → 嫌いな人がいない人なんていない。その人とどうやって関わるかが重要

子どもが壁にぶつかってしまったとき、親の対方法のヒントをくれ、心の支えになってくれる1冊です。

特に参考になった項目を紹介します。

この本はAudibleで聴くことができます。(2024年3月31日現在)

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「理想の子育て論」よりも今ある環境で幸せを探せる能力を育むほうが大事

ずきん
ずきん

「子は親の鏡」という詩をご存じですか?

私は初めて読みましたが、とても素敵な詩です。

子は親の鏡
けなされて育つと、子どもは人をけなすようになる
とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
不安げな気持ちでいると、子どもも不安になる
「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば
子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる

『子どもが育つ魔法の言葉』(PHP研究所)

今までの子育てを振り返り、その通りだと思うことばかりで、心に響きます。

しかし、筆者の工藤さんはあえてこの詩と反対のことをおっしゃっています。

親が「こうならねばならない」と考えすぎてはいけません。

理想の親の姿を追求することが、親子の幸せに結びつくかというと、必ずしもそうではないからです。

「他人を変えることはできない、自分を変えることから始めよう」といいますが、理想を追いかけすぎて不幸になってしまっては元も子もありません。

この詩の言葉を心にとめつつ、今ある小さな幸せを大切にできたらいいですね。

子どもは思うように育たない

ずきん
ずきん

子どもに自分の価値観を押し付けて、「これをやれ」「あれもだめ」と言っていませんか?

子どもに対して感情的になってしまうことがありませんか?

そんなときは深呼吸して、少し冷静になりましょう。子どもは自分の分身ではなく、「別の一人の人間」です。

大事なのは、見守ること。子どもの安全基地になることです。工藤さんは、以下のようにおっしゃっています。

子どもが新しいこと、今までの自分がやってこなかったことに挑戦していこうとする力は、「失敗しても大丈夫」という安心な環境があってこそ大きく成長するものです。

私もよく感情的になってしまうことがあります。その度に反省し、言い過ぎたときはきちんと謝ります。

お子さんが赤ちゃんのときの写真や動画を見返してください。「生まれてきてくれただけでよかった」、その気持ちをもう一度思い出したら、お子さんに対する気持ちが少しは変わるかもしれません。

子どもはあっという間に大きくなり、親元を離れていきます。人間の人生が80年としたら、子どもと過ごせる時間はせいぜい20年程度。たった4分の1なのです。

子どもとずっと一緒にいると、自分の時間が欲しくなることもありますが、子どもを見守ることができるのはたった20年。本当の意味で関わり合うのは15年もないのではないでしょうか?

子どもと触れ合える 残り少ない時間 を大切にしていきたいですね。

親はいい加減くらいでちょうどいい

ずきん
ずきん

子育てで大切にしていることは何ですか?

私は、笑顔で楽しく過ごすことです。子どもが好きなことは最大限に応援し、一緒の時間を過ごすことを大切にしています。

筆者の工藤氏は「父親として大事にしてきたことはほとんどない」とおっしゃっています。

おもしろいことを一緒にやり、家族で笑いあえる時間は、子どもたちにとって何より大切な時間だと考えていました。

真面目な話はせず、だめな自分をさらけ出すこと。そうすることで子どもたちは安心し、親を信頼します。

子どもたちは、さまざまな悩みを抱えて日々を生きています。

そのときに固定化された価値観から子どもを解き放ち、視野を広げることが大人の役目です。

子どもが困難にぶつかったときに、相談される親でありたいですね。

子どもの心が少しでも軽くなるように、完璧ではない人間身のある姿を見せていけるといいですね。

誰にでも「嫌いな人」は存在するが、どう対応するかが大事

ずきん
ずきん

子どもが友だちの悪口をいったとき、頭ごなしに叱ってはいませんか?

私は子どもが友だちや家族の悪口を言ったとき、「そうなんだね」と話を聞いて自分の意見やアドバイスはしないようにしています。

どう対応すればいいのか悩みますが、子どもが抱えているストレスを吐き出すことも大切だと思うからです。

ただ、同調して「〇〇くんが悪い」とは言わないように気をつけています。

筆者の工藤さんは、子どもが「みんな仲良く」という言葉で悩んでいるとき、以下のように子どもに伝えたそうです。

お父さんにも嫌いな人がいるけれど、だからといってその人に意地悪はしないよ。きちんと挨拶もするし、本人に嫌いだといったりはしないよ。

人間は誰しも「嫌い」という感情を持つことはあります。その上で、挨拶はしたり最低限の会話はこなしつつ、少し距離を取ることをうまく伝えられたらいいですね。

子どもに伝える言葉について筆者の工藤さんは以下のようにおっしゃっています。

普段から使う言葉を少し注意するだけで、子どもに伝わるメッセージは変わります。

たとえば「みんな仲良く」という言葉も「みんな仲良くしなければならない」ではなく、「人と仲良くすることは難しいものだけど、仲良くできたら素敵だね」という言葉なら、子どもたちが受け取るメッセージはまったく違うはずです。

普段使う言葉が、子どもの心の負担にならないように、言葉を選んでいけたらいいですね。

こころに響いた言葉

子育てで一番大事なのは、親子が幸せな関係であることです。

立派な親でなくてもいいのです。

「あなたを誰よりも大事に思っているのは、私だよ」と心の中で思えていたら、それだけでいいとすら思います。

  • 子どもを見守り、自律心を育てること。
  • 毎日を楽しく過ごし、子どもの安全基地になること。
  • 何があっても子どもの味方であることを伝えること。

親も子どもと共に成長し、幸せに過ごせることが一番大切ですね。

以上、『麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること』の紹介でした。

少しでも参考になれば嬉しいです。

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