【LGBTQ+ を題材にした児童文庫】きのうの君とみらいの君へ~思春期の6人の物語~

『きのうの君とみらいの君へ』紹介 児童文庫

こんにちは、読み聞かせ大好き ナノハ(@nanoha630)です。

この記事を書いたのは!

大阪在住の専業主婦。子どもは2013年生まれ男子・2016年生まれ男子。子どもが1歳のときから月100冊以上の絵本・児童書の読み聞かせを行う。現在も読み聞かせ続行中。

「LGBTQ+」を知っていますか?セクシュアルマイノリティ(性的少数者)を代表するレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニングの5つの頭文字を取った言葉に、「+(プラスアルファ)」を付けた通称です。

L…レズビアン(同性を好きになる女性)
G…ゲイ(同性を好きになる男性)、
B…バイセクシュアル(両方の性を好きになる人)
T…トランスジェンダー(からだの性とこころの性が一致しない人)
Q…クエスチョニング(どのセクシュアリティにも当てはまらない人)
+…プラスアルファ(アセクシュアル…他者に対して性的興味を持たない人、パンセクシュアル…
あらゆるセクシュアリティの相手を好きになる人)

今回は、LGBTQ+当事者の方々に子どもの頃の話をインタビューして、実際の出来事に基づいて作られたものがたり『きのうの君とみらいの君へ~思春期の6人の物語~』を紹介します

この本を読んで、性少数者に対する理解が進み、性に悩む子どもが減ったらいいな。

本をおすすめしたい方

  • LGBTQ+に興味がある お子さん
  • 自分の性に違和感を感じる お子さん
  • 人に寄り添える人になってほしい おやごさん

本の難易度

当サイトおすすめの対象年齢(一人読み)5年生~
文字ひらがな・カタカナ・漢字(すべての漢字にルビが振られています。)
文字の大きさ約2㎜
ページ数176ページ
ジャンル児童文庫
キーワードLGBTQ+ 
出版社の紹介ページ(ためし読みできます!)https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-321850-7
おすすめ度★★★★★
子どもウケ★★★★☆

本のあらすじ(ネタバレあり)

第1話「同性の先生を好きになったミカ」

部活の担当してくれている女の先生を好きになってしました。自然と目で追いかけていて、それに気づいた部活の友だちに無視されるようになりました。

ミカは理解者を得ることができるのでしょうか?自分のことを好きになれるのでしょうか?

第2話「同性を好きになるコースケとその友だち」

コースケは、幼稚園の頃から男だけど、男が好きです。それに気づかれたくなくて、友だちとは浅く広く付き合うようにしていました。

ある日、本屋でゲイ雑誌に同じタイミングで手を伸ばしたのがきっかけで、ヒロキとゲイ友だちになりました。しかし、突然ヒロキと連絡が取れなくなりました。

ヒロキに何かあったのでしょうか?

第3話「同性も異性も好きになるユウマ」

女の子も男の子も好きになるユウマ。普通じゃない、とモヤモヤを感じていました。

初めて付き合うことになったのは女の子でした。しかし、彼女に好きな人ができて別れてしまいました。次に好きになったのは、男の子でした。でも自分を偽って女の子の恋人を作ってしまいました。

ユウマは自分のモヤモヤをなくすことはできるのでしょうか?

第4話「自分の性別に違和感のあるナツキ」

女の子だけど、心は男の子のナツキ。小学5年生のとき生理が来てしまい、絶望を感じていました。

スポーツが大好きで、中学校ではソフトボール部に入りましたが、浅く広く友だち付き合いをしていました。高校に入って、「ふつうの女の子」になれない自分にモヤモヤして、具合が悪くなる日が増えました。

友だちに勇気を出して、心は男の子だと告白すると「トランスジェンダーってやつじゃない」と言われました。

ナツキは、自分が何者かに気づき、自分のことを愛することができるでしょうか?

第5話「自分の性別に違和感のあるチハル」

男の子だけど、心は女の子のハルユキ。小学生の頃は、女子の友だちと一緒に楽しく過ごしていました。

しかし、中学生になって身体つきが変わり、背が高くなりゴツゴツしてきました。親に隠れて女の子の格好をすることに限界を感じ、母親にカミングアウトすることに決めました。

ハルユキは、お母さんの理解を得ることができるのでしょうか?

第6話「性別にとらわれないリョウ」

「自分は女性なんだ」と強く思うこともなく、「男性の身体でいることが耐えられない」というわけではないけど、かわいいものが好きで、「男らしくしなさい」と言われると、苦しさを覚えるリョウ。

ある日、テレビでトランスジェンダー女性が出演していました。〈『男はこう』『女はこう』って縛られなくてもいいんですよ。個性が違っても、『もっと自分らしくなりたい』という願いは同じです〉という話に衝撃を受けました。

リョウは自分らしさを手に入れることができるのでしょうか?

子どもの反応

恋愛に全く興味を示していない小5男子には難しいようでした。今はわからなくても、いろんな人がいて、自分らしさを大切にして欲しいと思いました。

作者紹介

作者:天川 栄人(てんかわ えいと)さん

岡山県出身。小説家。児童ペン賞少年小説賞、日本児童文芸家協会賞受賞。小学生向け作品に、以下のものがあります。

高学年向け

  • 「集英社みらい文庫 悪魔のパズル」シリーズ
  • 「講談社青い鳥文庫 毒舌執事とシンデレラ」シリーズ
  • 「集英社みらい文庫 あやかし協定」シリーズ
  • 虹色のパズル
  • 集英社みらい文庫 地球発! アストロアカデミー ~うらぎり者はだれだ!? 月からの大脱出!~
  • わたしは食べるのが下手
  • あるいは誰かのユーウツ

LGBTQ+を題材にした本

虹色のパズル

同じく、天川 栄人さんの作品です。女の子は数学が苦手、という認知バイアスに悩む、人付き合いが苦手な琴子が、ゲイである叔父の圭一郎と一緒に暮らすことになったおはなしです。圭一郎は、ゲイであるのを隠さない自由奔放なドラァグクイーン!一緒に過ごす琴子に、心の変化が…

以上、『きのうの君とみらいの君へ~思春期の6人の物語~』の紹介でした。

少しでも参考になれば嬉しいです。

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